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【テラコッタ女性頭部 Terracotta head of a woman】ギリシャ‐南イタリア‐ターレント文化‐ヘレニズム時代
- 2024/1/6
- 03・ギリシア・ローマ美術
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「テラコッタ女性頭部」は、紀元前3世紀から紀元前2世紀のヘレニズム時代の作品です。ギリシャ、南イタリア、ターレント地方の文化に属します。
この作品は、粘土でできたテラコッタで制作されており、高さは約10 1/2インチ(約26.7センチ)です。
この女性の頭部は、実物大の彫刻で、細部まで繊細に作られています。その表現はリアルでありながら、理想化されたギリシャ彫刻の伝統を反映しています。髪の流れや顔の表情、彫刻の細部に至るまで、細やかな仕上げが見られます。
このテラコッタの女性頭部は、ターレント地方で制作されたもので、当時の芸術的な技巧とスタイルを示す貴重な作例と言えます。
細かな大理石のような硬い石材が容易に手に入らなかったため、ターレントの芸術家たちは高品質の大規模な彫刻にテラコッタを使用していました。この特筆すべき頭部がもともと属していた作品は、おそらくアフロディーテなど女神と関連していたかもしれません。ターレントで見つかった何千もの粘土製の壺や彫刻の中で、女性の生活、特に結婚に関連する主題がよく見られます。
画像出所:メトロポリタン美術館
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