【ジャバッシュ家族 The Jabach Family】フランス‐バロック美術画家‐シャルル・ルブラン（Charles Le Brun）
「ジャバッシュ家族」は、シャルル・ルブランによる作品で、1660年頃に制作されました。この絵画は、キャンバスに油彩で描かれており、寸法は縦280センチ × 横328センチです。
作品は、ルブランがフランスの宮廷で主任画家として活躍した時期に制作されました。この絵画では、ジャバッシュ家族が描かれており、当時の社会的・経済的地位や権力を象徴しています。ルブランの巧みな技術と共に、豊かな色彩や細部への注意が作品全体に見られ、家族のポートレートとしての豪華さが際立っています。
ドイツ生まれの実業家であり美術コレクターであったエーヴァルト・ヤバッハは、妻のアンナ＝マリアと4人の子供たちとともに、17世紀でもっとも壮大な家族肖像画の一つに登場します。ルブランはそれぞれの被写体を劇的に描写していますが、構図の多くはヤバッハと彼の文化的関心の象徴である本や彫刻、数学の道具などに割り当てられています。アーティスト自身も鏡に映っており、パレットの白い絵の具に筆を浸している姿が見えます。ルブランのキャンバスはおそらく1660年頃に制作されたものであり、それはヤバッハがパリに壮大な新しい家を建てた時期とも一致しています。
画像出所：メトロポリタン美術館
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