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【グリフィン頭部を持つ金のロゼット Gold rosette with the head of a griffin】ギリシャ‐アーチャイック時期
この「グリフィン頭部を持つ金のロゼット」は、紀元前630年から620年ごろにギリシャ、おそらくローディアン(ロドス島)で作られたものです。このアーチャイックな時期の作品は、直径約4.1センチ、高さ約2.2センチのサイズで、金製です。
このロゼットは、グリフィン(獅子の胴体と鷲の頭を持つ伝説上の生物)の頭部を模した飾りです。ギリシャ美術におけるグリフィンは、力強さや警戒心を象徴する存在としてしばしば用いられました。金製のこのロゼットは、おそらく装飾品や身に着ける装飾として使用されたもので、その精巧な細工やデザインから、当時の高度な工芸技術を示しています。
この作品は、金と銀の分類に属し、古代ギリシャの芸術と技術の素晴らしい例として見られています。その精緻な彫刻と文化的な背景から、当時の芸術的な表現と価値観を伝える重要な遺物と言えるでしょう。
現存する特別な形状の装飾品のうちの1つであり、存在する数少ない装飾品の1つです。そのうちの4つは、メロス島で見つかったものに属しています。すべての装飾品には、粒状装飾とフィリグリーで飾られた人物の頭部とロゼットの組み合わせがあります。これらの目的は不明ですが、布地や革の裏地に縫い付けられていた可能性があります。
画像出所:メトロポリタン美術館
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