【鎏金青銅大日如來像 Buddha Vairocana (Dari)】中国‐遼代

【鎏金青銅大日如來像 Buddha Vairocana (Dari)】中国‐遼代

「鎏金青銅大日如來像」は、中国の遼代(907年から1125年)に制作された仏像です。鎏金(るいきん)された青銅製で、失蜡鋳造法によって作られました。

この作品の寸法は高さ21.9センチ、幅11.1センチ、奥行き10.8センチ、台座の直径9.5センチです。仏教の「大日如来」が描かれており、鎏金の輝きが青銅の表面を覆っています。

失蜡鋳造法によって作られたこの仏像は、彫刻のジャンルに分類されます。この技法は複雑で繊細なディテールを表現するのに適しており、この仏像のような作品によって仏教美術の豊かな表現が生み出されました。遼代の仏教彫刻の優れた例として評価されています。

この仏陀は両手を「智慧の拳」としており、左手が右手の人差し指をつかんでいます。これによって彼は大日如来であることが確認されています。大日如来は、中国で6世紀から10世紀にかけて特に重要視された天部仏の一つです。大日如来はしばしば胎蔵界曼荼羅の中央に描かれる際にこの手の仕草をします。この美しく鋳造された彫刻は、かつて曼荼羅や宇宙図などとして配置された像の一部だった可能性があります。

【鎏金青銅大日如來像 Buddha Vairocana (Dari)】中国‐遼代
【鎏金青銅大日如來像 Buddha Vairocana (Dari)】中国‐遼代

画像出所:メトロポリタン美術館

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

カテゴリー

ページ上部へ戻る