【貴族座り模様ペンダント Pendant with Seated Lord】メキシコ‐メソアメリカ‐マヤ文化

【貴族座り模様ペンダント Pendant with Seated Lord】メキシコ‐メソアメリカ‐マヤ文化

この7〜8世紀のマヤ文化の「貴族座り模様ペンダント」は、ヒスイで作られています。それは約6.7 x 4.8 x 1センチの大きさで、繊細で精巧な彫刻が施されています。このペンダントには、座っている貴族の姿が描かれており、彼は贅沢な衣装や装飾品を身に着けています。表面のディテールは驚くほど精巧で、ヒスイの色合いが作品に深みを与えています。マヤ文化における高位の人物を描いたこのペンダントは、その時代の芸術と高度な彫刻技術の素晴らしい例です。

このマヤのヒスイ細工師は、明るい緑と青灰色の表面に座った支配者を浮き彫りにしています。緑が最も濃い部分は、トウモロコシや水、農業の豊穣と関連付けられることから、特に貴重視されていました。ヒスイはマヤの象形文字で「yax tuun(青緑の石)」として知られており、現在のグアテマラのモタグア川流域で採掘されたものでした。古代メソアメリカ全域で贅沢な素材として使われ、勲章やペンダント、プラーク、祭具などに用いられました。例えば、このタイプの数十のプラークやペンダントがチチェン・イッツァの犠牲のシェノテ(穴)に供えられていたことが分かっています。

この場面の主題は、台座に座って交差した足を持つ男性です。左足はベンチの端にゆったりとかかり、左手は胸元に向けられています。彼は広いビーズの足輪やブレスレット、長いビーズのネックレス、大きな羽根のついた頭飾りを身に着けており、これらの装飾品は王族を示すものです。描かれている人物は、先祖であるか、このペンダントを依頼した支配者の肖像である可能性があります。このペンダントには穴が開けられており、装身具として使用されることを想定しています。

【貴族座り模様ペンダント Pendant with Seated Lord】メキシコ‐メソアメリカ‐マヤ文化
【貴族座り模様ペンダント Pendant with Seated Lord】メキシコ‐メソアメリカ‐マヤ文化

画像出所:メトロポリタン美術館

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