【芥子園書伝木版書　Page from the Mustard Seed Garden Manual of Painting】中国‐清時代‐王槩

「芥子園書伝木版書」は、清代における中国の著名な絵画教本です。画家の王槩によって編纂され、木版画の形式で出版されました。この書は、伝統的な中国の絵画技術を教えることを目的としており、その影響力は数世紀にわたって大きなものとなっています。

王槩による「芥子園書伝木版書」は、風景、花鳥、人物などさまざまな主題を詳細に取り上げた図版と手順の説明で構成されています。この教本は、中国絵画の原理や方法に関する洞察力に富んでおり、その点で高く評価されています。

王槩がイラストを担当し、出版者の李漁との協力により、初版は1679年に印刷されました。木版画を使用してイメージを再現することで、この貴重な芸術知識が広く普及することとなりました。

この教本の重要性は、その技術的な指導だけでなく、清代を通じて伝統的な中国絵画の技法と美学を保存し、伝達したことにあります。その影響は清代を超えて、長い間続きました。

１６７９年、出版業者の沈心友と李漁は、『芥子園畫傳』の初版を印刷しました。この書は五巻に分かれ、技法、木々、岩、人物、有名な画家の作品の複製などのセクションが含まれていました。南京の画家、王槩がこの本の挿絵を担当し、それにあたり彼は先行する画家の絵画入門書を改変して使いました。自分自身のコレクションにアクセスできない絵画家にとって、『芥子園畫傳』やそれに類する書は非常に貴重なリソースであり、特権階級の画家が受けることができるエリートな訓練の一端を垣間見ることができました。中国、韓国、日本で多くの絵画教本が好評を博しましたが、『芥子園畫傳』ほどの影響を持つものはなく、広く複製され、普及されました。

画像出所：メトロポリタン美術館