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【初代嵐橘三郎 (二代目嵐吉三郎) の惟高親王 The Actor Arashi Kitsusaburō I (Kichisaburō II) as Prince Koretaka】日本‐江戸時代‐春好斎北洲
「初代嵐橘三郎 (二代目嵐吉三郎) の惟高親王」は、日本の江戸時代(1615年–1868年)に活躍した絵師、春好斎北洲(しゅんこうさい ほくしゅう)による作品です。この作品は、1821年に制作された絹に墨と色彩を用いた掛け軸です。
この絵は初代嵐橘三郎(後に二代目嵐吉三郎として知られる)が惟高親王として描かれています。惟高親王は平安時代の貴族であり、彼の姿は格式の高さと風格を持ちながら、鎌倉時代の武士のような服装で表現されています。
春好斎北洲は浮世絵師として活躍し、人物や歌舞伎役者などを題材にした作品を多く手がけました。この作品は、時代や地位を示す貴族の姿を描くことで、当時の社会的な階層や文化的な価値観を表現した貴重な作品として評価されています。
大阪で名高い役者の一人である初代橘三郎(通称:利寛、1769年–1821年)は、実在した9世紀後半の平安時代の宮廷人物をベースにした役、惟高親王を演じています。しかし、歌舞伎の演目ではいつもより英雄的に描かれています。彼は上品にマットの上に座り、黒漆の肘掛けに寄りかかり、その上には虎の毛皮があり、橘の模様が施されています。これは役者が新たに取得した家紋を指しています。
役者自身による17音の俳句は、役柄が比叡山近くの小野村で隠居することを指しています。
桜散る
小野に実りの
若葉かな
桜が散る中、小野では新しい葉が出るでしょう、
まさに仏教が教える通り。
画像出所:メトロポリタン美術館
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