【酢漿草蒔絵煙管筒と更紗煙草入れ Pipe and Pipe Case with Tobacco Pouch】日本‐江戸時代‐柴田是真
「酢漿草蒔絵煙管筒と更紗煙草入れ」は、日本の江戸時代(1615年から1868年)初期に制作された芸術作品です。作品は芸術家柴田是真(しばた・ぜしん)によるもので、蒔絵という技法を使い、異なる素材を用いています。
煙管筒は木に金と銀を使って装飾されたもので、酢漿草(すずらん)の模様が施されています。更紗煙草入れは黒漆に金と銀の平蒔絵が施され、金銀の装飾が美しいバッグに入っています。更紗の部分は金属の装飾具が付いた染められた綿製です。また、ネツケは鹿角を彫刻したものです。
これらの作品は、異なる材料や技法を巧みに組み合わせ、高度な技術で作られています。柴田是真の作品はその精巧さと美しさで知られており、この作品も彼の繊細な芸術性を示しています。江戸時代の日本の芸術工芸品として、高い評価を受けています。
この優雅な漆器の煙管ケースは、所有者の帯(おび)からぶら下げられ、添付された根付けによって固定されていました。流行のあった男性は、細かく刻んだタバコを吸うための煙管(きせる)を、スタイリッシュなケース(きせる筒)に入れ、それに合ったタバコ入れ(たばこ入れ)を持っていました。これらは当時のファッションアクセサリーであり、会話の話題でもありました。この二部構成のケースには、クローバーに似た野の花である酢漿草の蒔絵が施されています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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