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【梅花月図茶碗 Bowl with Plum Blossom and Crescent Moon】中国‐元時代
「梅花月図茶碗」は、中国元代(1271年から1368年)に製作された陶磁器で、主に13世紀後半から14世紀にかけて作られました。この作品は龍泉窯(Longquan ware)として知られる磁器で、青磁釉(セラドン釉)の下に彫刻された装飾が特徴です。
茶碗の表面には、梅の花と三日月が彫り込まれ、細やかで繊細な装飾が施されています。この茶碗は、龍泉窯特有のセラドン釉の下で生まれる青みがかった透明な釉薬が特徴的で、その美しい緑色の釉薬が彫刻されたデザインを引き立てています。
梅の花と三日月は、中国文化において高貴さや純潔さ、永遠の美を象徴する重要なモチーフです。この茶碗は、技術的な巧みさと芸術性を兼ね備えた龍泉窯の代表的な作品として、当時の美意識や陶磁器の発展を示す重要な存在とされています。
詩で梅の花の美しさを称えることからインスピレーションを受けたこの茶碗の装飾は、中国の南北で生産された陶磁器に見られます。
画像出所:メトロポリタン美術館
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