- Home
- 06・ルネサンス美術
- 【聖母子像 Madonna and Child】イタリア‐ルネサンス期‐画家フィリッピノ・リッピ（Filippino Lippi）
【聖母子像 Madonna and Child】イタリア‐ルネサンス期‐画家フィリッピノ・リッピ（Filippino Lippi）
- 2023/12/8
- 06・ルネサンス美術
- Filippino Lippi, Madonna and Child, アフリカ, イタリア, フィリッピノ・リッピ, ルネサンス期, 宮殿, 聖母子像
- コメントを書く
「聖母子像」は、フィリッピノ・リッピによる作品で、1483年から1484年頃に制作されたとされています。木にテンペラ、油彩、金を使用して描かれたこの作品は、イエス・キリストと聖母マリアを描いたものです。
この絵画は、聖母マリアが幼子イエスを抱きかかえた姿を描いており、キリストの頭上には光輝く金の光背が描かれています。フィリッピノ・リッピの特徴的な技術が反映されており、細部へのこだわりや色彩の豊かさが際立っています。
「聖母子像」は、宗教的な信仰と母子の愛情を象徴するシンボルとして捉えられています。この作品は、ルネサンス期におけるフィリッピノ・リッピの芸術的な才能と、当時の宗教的価値観を示す優れた作品の一つとして高く評価されています。
聖母子像は、当時のフィレンツェの宮殿に描かれています。窓の外には、フィレンツェの裕福な銀行家であるフィリッポ・ストロッツィの家紋である三日月があしらわれたアーケードが見えます。背景は、フィレンツェ近郊のストロッツィの別荘周辺を連想させます。橋の上で魚を突いている黒人や、家の外で家事を行っている黒人女性が描かれています。サハラ以南のアフリカからの奴隷は1460年代にポルトガル経由でフィレンツェに到着し、文書にはストロッツィ家で奴隷がいたことが記録されています。
画像出所：メトロポリタン美術館
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。