【七代目市川団十郎の荒獅子男之助 Ichikawa Danjūrō VII as Arajishi Otokonosuke】日本‐江戸時代‐歌川国貞‐摺物
「七代目市川団十郎の荒獅子男之助」は、江戸時代の作品で、浮世絵師の歌川国貞によるものです。1829年に制作されたこの作品は、摺物(すりもの)と呼ばれる木版画で、紙に墨と色彩が使用されています。サイズは色紙判(しきしばん)と呼ばれるサイズです。
この作品は、七代目市川団十郎(のちの初代市川團十郎)の舞台での姿を描いており、彼が演じる「荒獅子男之助」という役柄の姿が表現されています。歌舞伎の舞台での熱演が伝わるように、色彩豊かで精巧なデザインが特徴です。
歌川国貞は、歌舞伎俳優や劇場の舞台をテーマにした浮世絵作品を多く手掛けたことで知られています。この作品もその一環であり、当時の歌舞伎舞台や役者の姿を伝える貴重な資料として評価されています。
この絵は、歌舞伎の舞台での瞬間を捉えており、勇敢な侍である荒獅子男之助が、悪役の日記団丈を鉄扇で打とうとしている場面を描いています。日記団丈は自らを鼠に変えた魔法使いでした。名優市川団十郎(1791年-1859年)は、30代後半であり、その時代の最盛期における姿が描かれています。彼の長く鋭い鼻は、以前の十年以上よりもさらに際立っています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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