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【初代眞葛香山作 昆虫たちの行列文水指 Freshwater Jar (Mizusashi) with Procession of Grasshoppers】日本‐明治時代‐眞葛香山(宮川虎之助)‐眞葛焼
「初代眞葛香山作 昆虫たちの行列文水指」は、日本の陶芸家である初代眞葛香山(宮川虎之助)による作品です。この作品は、1870年から1880年代頃に制作されたもので、明治時代に存在しました。
この水指は、陶器に多彩な上転釉彩と金を用いて装飾されており、眞葛焼(まくずやき)として知られる陶器の一種です。眞葛焼は、陶器に多様な色彩を持たせる特徴的な技法で知られており、美しい色合いと精巧な装飾で人気を博しました。
「昆虫たちの行列文水指」は、虫たちの行進を描いた作品で、多くの種類の昆虫が豊かな色彩と金の装飾で表現されています。眞葛香山は、この作品で自然界の小さな生き物たちを詳細に描写し、その美しさや多様性を陶器の表面に再現しました。木製の蓋と象牙の取っ手が付いており、全体的に見ても高度な技術と精巧さが感じられる作品です。
繊細に表現されたこの淡水用水指は、バッタやスズメバチの行進を描いており、明るい色彩で彩られています。バッタたちは花を持ち、おそらく武器や紋章の代わりとしています。そして昆虫の籠を連れており、これは大名や封建領主の華麗な行列を連想させます。京都の画家、円山応挙(1733年–1795年)がイメージの元になったようですが、彼の弟子たちによって同じテーマの多くの関連作品が存在します。香山は京都の陶芸家の家系に生まれ、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で浮き彫りのモチーフを施した器を展示した後、西洋のコレクターたちに人気を博しました。
画像出所:メトロポリタン美術館
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