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【牡丹花碗 Bowl with Peonies】中国‐金時代‐女真族
- 2023/11/12
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「牡丹花碗」は、金時代に制作された陶磁器で、元々は中国北部で北宋朝(960年から1127年)の宮廷の庇護の下で製作された定瓷(Ding ware)の一部です。しかし、この碗は、金朝(Jurchen Jin dynasty)の支配下にあった12世紀から13世紀に東北中国で制作されました。金朝は、東北から来たノマドの女真族(Jurchen)によって支配され、12世紀から13世紀まで中国北部を支配していましたが、その後モンゴルの元朝(Yuan dynasty)によって取って代わられました(1271年から1368年)。
この「牡丹花碗」は、定瓷の一種で、アイボリー色の釉薬の下に型押しの装飾が施されています。定瓷はその美しいアイボリー色の釉薬で知られ、その品質と独自の装飾が高く評価されています。この碗には牡丹花の装飾が施されており、牡丹花は中国文化において富や繁栄の象徴とされ、陶磁器や芸術作品に頻繁に描かれています。
この陶磁器は、その製作時期と文化的な背景に関する貴重な証拠となっており、中国の歴史と陶磁器の発展に関する洞察を提供しています。また、異なる王朝の支配下で制作された陶磁器は、当時の政治的な変遷や文化的な影響を反映しており、美術愛好家や歴史研究者にとって重要な収蔵品となっています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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