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【竹禽図巻 Finches and bamboo】中国‐北宋時代‐徽宗
- 2023/11/9
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「竹禽図巻」は北宋時代の徽宗による手巻の絵巻で、絹に墨と色彩が用いられています。この作品は、竹と鳥をテーマにしており、植物や動物の描写に優れた技巧が見られます。
絵巻は、横に広がる形状を持ち、巻物の中に連続した風景や物語が描かれています。竹は中国の伝統的な美意識において、清らかで高潔なイメージを象徴し、鳥はしばしば自然や自由を表す象徴とされています。徽宗はこれらのモチーフを通じて、自然界の美と調和を表現しました。
絹に対する墨と色彩の組み合わせは、徽宗の芸術的な独創性と高い技巧を示しています。彼は繊細な筆致と抽象的な表現を駆使して、竹や鳥の動きや質感を豊かに描き出しています。この絵巻は、当時の宮廷文化や芸術の精髄を垣間見ることができる貴重な作品と言えます。
徽宗は宋代の第8代皇帝であり、その皇族のなかで最も芸術的に優れた存在でした。『雀竹図』は、徽宗の学院で実践された花鳥画の写実的なスタイルを示しています。しかし、自然からの研究を行うか、詩の一節を挿絵とするかにかかわらず、徽宗は主題の精神を文字通りの描写よりも重視しました。ここでは、細部まで観察された雀たちは、生き生きとした実物の生命力を帯びています。また、鳥の目に加えられたラッカーの滴は、最後のリアルな仕上げを与えています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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