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【藥師佛法會圖壁畫 Buddha of Medicine Bhaishajyaguru (Yaoshi fo)】中国‐元時代‐広勝寺
- 2023/11/9
- 07・五代・宋・遼・金・元時代
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「藥師佛法會圖壁畫」は、元時代に存在した広勝寺(Lower Guangsheng Temple)の東壁に描かれた仏教の壁画です。この壁画は、仏教の医師である薬師佛(Bhaishajyaguru)を中心に、その周りには多くの菩薩や守護神が描かれています。
具体的には、薬師佛が蓮の花の玉座に座り、月光菩薩と日光菩薩がその横に立っています。月光菩薩は隣の白い月で、日光菩薩は隣の赤い太陽で識別できます。また、小さな立っている菩薩の右と左には、より大きな菩薩が座っています。左下と右下には、僧の杖と薬缶を持つ二人の補助的な菩薩がいます。壁画の両側には、薬師佛の誓いを具現化した十二神将が描かれています。
この壁画は、1303年に発生した地震と火災で被害を受けた広勝寺複合体の一部であったと考えられています。元代初期の職人である朱浩古(Zhu Haogu)の工房に関連する、山西省南部の汾河地域のいくつかの壁画の一部であり、濃い黒い輪郭線で描かれ、野菜と鉱物の顔料を使用して彩色されています。
歴史的には、この壁画は広勝寺の本堂の東壁を飾っていました。1930年代になると、地震によって損傷し崩壊の危機に瀕したため、寺の僧侶たちは壁画のうち4つを売却して崩壊を防ぐことを余儀なくされました。
画像出所:メトロポリタン美術館
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