「德化窯白瓷達摩坐像」は、明時代晚期に中国の福建省の東南部にある徳化（Dehua）地域で制作された白磁の仏教の坐像です。この作品は、白磁の製造で知られる德化窯（Dehua ware）の特徴を完璧に示すもので、その時代において中国の白磁の最高峰の一つとされています。
德化窯の白磁は、アイボリーのような白い土台に厚く、光沢のある透明な釉薬が特徴です。この具体的な坐像は、禅宗仏教を創始したとされる達磨（Damo）を描いており、その坐像は徳化窯の特性を完璧に表現しています。坐像は非常に洗練されたデザインで、白磁の清潔で洗練された美しさを反映しています。
17世紀から18世紀にかけて、徳化白磁は広くヨーロッパに輸出され、西洋では「blanc de chine（ブラン・ド・シャン）」または「China white（チャイナ・ホワイト）」として知られています。これらの作品は、その優美な美しさと品質のために高く評価され、西洋のコレクションや美術愛好家に愛されています。
画像出所：メトロポリタン美術館
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