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【彩繪木雕觀音菩薩像(地黃木胎) Bodhisattva Avalokiteshvara (Guanyin)】中国‐北宋時代
- 2023/11/1
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「彩繪木雕觀音菩薩像(地黃木胎)」は、中国の北宋時代に制作された彫刻で、彌勒菩薩(Avalokiteshvara)を表すものです。この彫刻は、通常の姿勢とは異なり、瞑想中のように足を交差させて座っている点が注目されています。以下はこの彫刻に関する詳細な情報です。
- 北宋時代:
北宋時代は、中国の歴史の中で960年から1127年までの間に存在した王朝です。この時代は中国の文化や芸術が発展し、仏教もその一部として重要な役割を果たしました。彌勒菩薩(Avalokiteshvara)は、仏教における大衆的で崇拝された菩薩の一つで、多くの彫刻や絵画が彼を称えるために制作されました。 - 彫刻の特徴:
この彫刻は、彌勒菩薩が瞑想中のように足を交差させて座っている珍しい姿勢を示しています。通常、彌勒菩薩は立っているか、片方の足を曲げ、もう片方を垂らした「王位の態勢」(royal ease)と呼ばれる姿勢で表されます。しかし、彼がこの彫刻で瞑想の姿勢で描かれているのは、例外的な特徴です。 - 仏教の背景:
彌勒菩薩(Avalokiteshvara)は仏教の菩薩で、慈悲と慈愛の象徴とされています。彼は救済と助けの存在として崇拝され、信者の苦しみから解放し、願い事を叶えると信じられています。この彫刻が彌勒菩薩が阿弥陀仏の浄土(Pure Land)の場面に登場する場合に関連している可能性があると述べられています。浄土の場面では、菩薩たちは瞑想の姿勢で座ることが一般的です。 - 材料と技法:
彫刻は地黃木(foxglove)から作られ、彩色、鎏金、水晶、カーネリアンなどの装飾が施されています。また、この彫刻は単一の木片から彫り出されたもので、木工技術の高い例の一つです。
「彩繪木雕觀音菩薩像(地黃木胎)」は、北宋時代の仏教美術の重要な作品の一つであり、彌勒菩薩の崇拝と仏教の宗教的実践に関連しています。このような彫刻は、その時代の芸術的な表現と仏教信仰の進化を示すものとして評価されています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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