【ヴェネツィアの大運河、東南を望む、右にカンポ・デッラ・カリタ 】イタリア‐風景画家‐カナレット(Giovanni Antonio Canal)
1730年のカナレット(Giovanni Antonio Canal)による「ヴェネツィアの大運河、東南を望む、右にカンポ・デッラ・カリタ」は、ヴェネツィアの大運河を描いた作品で、右側にカンポ・デッラ・カリタ(Campo della Carità)が描かれています。
カナレットはヴェネツィアの風景を詳細に描写することで知られ、その作品は都市の美しさと独特の建築物を捉えたものとして高く評価されています。この具体的な絵画では、ヴェネツィアの大運河、その周辺の建物、カンポ・デッラ・カリタなどが詳細に描かれており、ヴェネツィアの魅力を伝えるものとして注目されています。
カナレットの作品は、18世紀のヴェネツィアの景観や建築を詳細に記録したものとして、美術愛好家や歴史研究者にとって重要な資料となっています。また、この特定の絵画は、ヴェネツィアの歴史的な様子を記録したものとしても価値があります。
カナレットは多くのスケッチを現地で描き、それらをスタジオで組み合わせてこのような風景を制作しました。鐘楼はその後崩れましたが、隣接する教会と元修道院は現在、ガレリア・デル・アカデミア(Galleria dell’Accademia)として利用されており、この風景は今日のアカデミア橋から見たものとほぼ同じです。波立つ運河の水を整然と描写する手法は、カナレットの1730年代における特徴的なスタイルとなりました。このキャンバスは、カナレットがおそらくジョセフ・スミス(約1674年から1770年頃)のために制作した20の風景画シリーズの一部です。スミスは1744年から1760年までヴェネツィアの英国領事を務めました。
画像出所:メトロポリタン美術館
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。