【刀拵 Sword Guard (Tsuba)】江戸時代‐明治時代‐後藤光明
「刀拵(つば、Tsuba)(製作者:後藤光明(日本、1816–1856)により署名)
制作年代:19世紀
材質:銅金合金(赤銅)、金、銀、銅
署名:「Gotō Mitsuakira」の署名と、彼の草書のモノグラムが刻まれています。
所蔵:私設コレクション(2001年まで)、Sotheby’sによる日本および韓国の美術品オークションでの落札価格は7,800ドル(2001年10月16日、ニューヨーク、Sotheby’sにて)、その後Charles Baber氏(2001年–2012年、彼の家族に相続される)、Baber家族(2012年、MMAへの寄贈)
この刀拵(つば)は、19世紀に製作されたもので、製作者は後藤光明(Gotō Mitsuakira)とされています。この刀拵は、銅金合金(赤銅)、金、銀、銅で制作されており、後藤光明の署名と、彼の特徴的な草書のモノグラムが刻まれています。刀拵は、日本の刀剣において刀身と手元を保護する役割を果たす装飾品であり、その美的価値や技術的な精巧さが鑑賞されています。
この刀拵は、2001年にSotheby’sによる日本および韓国の美術品オークションで落札され、その後Charles Baber氏から彼の家族に相続され、最終的にBaber家族からメトロポリタン美術館(MMA)へ寄贈されました。 Sotheby’sによるオークションにおいて、この刀拵は2001年に7,800ドルで落札されました。
後藤光明(Gotō Mitsuakira、1816–1856)は、日本の刀拵(つば、sword guard)の製作者として知られています。後藤光明は後藤派(Gotō School)という著名な刀装具製作者の家系に生まれ、その家系は江戸時代から明治時代にかけて、日本の刀剣文化において非常に重要な役割を果たしました。
後藤光明は後藤派の16代目の師匠であり、その家系は日本の名刀や刀装具を制作する伝統的な工房を代々継承してきました。彼の作品は精緻な彫刻や装飾が特徴で、高い技術力と美的センスが評価されています。
刀拵は、刀剣を保持し、使用する際の手元を保護するための装飾品であり、後藤光明の作品はその美しさと精巧さで知られています。彼は銅金合金(赤銅や赤銅合金の一種である赤銅)、金、銀、銅などの素材を使用し、彼の署名や草書のモノグラムを作品に刻んで識別しました。
後藤光明の作品は、刀装具としてだけでなく、美術品としても高く評価され、コレクションや美術館の収蔵品として保存されています。彼の活動は、日本の刀剣文化の一部として、歴史的な重要性を持っています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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