「キューピッドとプシュケ」は、フランスの彫刻家オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)によって制作され、1893年以前に制作されたとされています。この彫刻は大理石で制作されています。
「キューピッドとプシュケ」は、ロダンの作品の中で感情と官能性を豊かに表現した作品の一つで、美と愛に捧げられた神話的なテーマを描いています。この彫刻は、プシュケという美しい人間の女性と、彼女に愛を告白するキューピッド(アモール神)との情熱的な瞬間を捉えています。彼女の体のアーチとキューピッドの優美な動きが、愛情と感情の表現を象徴しています。
この作品はロダンの後期の大理石彫刻として制作され、その柔らかく繊細な質感が特徴です。彼の彫刻作品は感情と人間の心理に焦点を当て、その表現力において高く評価されています。
この失恋のテーマのバリエーションでは、ロダンは嫉妬深い女神ヴィーナスの命令で神のキューピッドが死すべき人間のプシュケを捨て去る瞬間を描いています。未完成の大理石のブロックの上に伸びたプシュケは、絶望的に神にしがみつき、彼が彼女に向かって顔を下げ、羽ばたく翼で昇っていく様子が描かれています。キューピッドの腕を支える突き出た大理石の支柱は、彼をブロックに拘束し、恋人たちを永遠の別れの抱擁に閉じ込めています。1893年に、キューピッドとプシュケ、オルフェウスとエウリュディケが、ロダンの初めての大理石彫刻としてアメリカのコレクションに加わりました。
画像出所:メトロポリタン美術館
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