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【ジェームズ・スチュアート、リッチモンドとレノックスの公爵 James Stuart, Duke of Richmond and Lennox】フランドル‐バロック期‐アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony van Dyck)
アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony van Dyck)の「ジェームズ・スチュアート(1612年–1655年)、リッチモンドとレノックスの公爵」は、1633年から1635年にかけて制作された肖像画です。
この肖像画は、ジェームズ・スチュアート(James Stuart)がリッチモンドとレノックスの公爵として知られるイギリスの貴族である彼の姿を描いています。ヴァン・ダイクは17世紀のフランドル出身の画家で、彼は多くの貴族や王族の肖像画を制作し、特にイギリスの宮廷で非常に成功した画家の一人でした。
この肖像画は、ジェームズ・スチュアートの貴族的な風貌と格式のある服装を魅力的に表現しており、ヴァン・ダイクの優れた肖像画家としての技術と感覚を示しています。彼の作品はその時代の流行やスタイルを反映し、多くの富裕層によって愛されました。
ヴァン・ダイクは、リッチモンドとレノックスの公爵を、貴族的な自己抑制と無関心の模範として描写しています。金髪のロックがレースの襟元からこぼれ落ち、公爵はガーター勲章(イングランドで最高の騎士道の勲章)の勲章を身に着けています。この肖像画は、彼が1633年11月に叙任されたことを記念したものかもしれません。公爵の腰に鼻を休めているグレイハウンドは、忠誠の美徳と狩りという貴族の娯楽を示唆しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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