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【ニコラ・トリゴーの中国服装肖像 Portrait of Nicolas Trigault in Chinese Costume】フランドル画家ピーター・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)
- 2023/9/29
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1617年にピーター・パウル・ルーベンスによって制作された「ニコラ・トリゴーの中国服装肖像」は、フランドルの画家ピーター・パウル・ルーベンスによる肖像画の一つです。この絵画は、ルーベンスが中国の服装を身に着けたフランシスコ会修道士であるニコラ・トリゴーを描いたものです。
この肖像画は、当時のヨーロッパで東アジアに対する興味と交流が高まっていた時期に制作されました。トリゴーは中国で宣教活動を行い、中国の文化や習慣に触れた経験を持っていたことから、彼が中国風の服装を身に着けて描かれたのでしょう。
この絵画は、ルーベンスの優れた技術と芸術的な才能を示すものとして高く評価されており、ルーベンスの代表作の一つとされています。また、この作品は当時のヨーロッパの東アジアへの関心を反映しており、異文化への好奇心や交流の重要性を示すものでもあります。
「ニコラ・トリゴーの中国服装肖像」は、美術史におけるルーベンスの重要な作品の一つであり、彼の多才な画家としての評価に貢献しています。
この壮大な衣装の研究は、フランドル出身のイエズス会宣教師であるニコラ・トリゴーの感情を描いた肖像画でもあります。ルーベンスはアントワープのイエズス会学院と密接な関係を持っており、トリゴーが資金を調達し新しい宣教師を募るために都市を訪れた際にこの図を制作しました。この衣装は、韓国の帽子と中国の学者のローブを組み合わせており、イエズス会のメンバーが中国の文化に同化しようとする一方で、それを認識し一定の距離を保つ意向を示しています。ルーベンスは、ローブの切り口、質感、重みを美しく捉えましたが、ラテン語の銘文でその色彩も詳細に説明しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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