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【アポロとミューズとのインクスタンド Inkstand with Apollo and the Muses】イタリア‐ルネサンス期画家‐ラファエロ・サンティ(Raphael Sanzio)
- 2023/9/28
- 06・ルネサンス美術
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1584年に制作された「アポロとミューズとのインクスタンド」は、ルネサンス期のイタリアで制作された美術工芸品です。このインクスタンドは、マイオリカとして知られる錫釉陶器(tin-glazed earthenware)で作られています。以下に詳細を説明します:
- 制作者と制作年:このインクスタンドは、イタリアの美術工房であるパタナッツィ家(Patanazzi family)によって制作されました。制作者の中には、ルネサンス期の巨匠ラファエロ(Raphael)の作品に触発された可能性があります。制作年は1584年とされています。
- アポロとミューズ:このインクスタンドは、ギリシャ神話のアポロ(Apollo)とミューズ(Muses)に捧げられたものであり、アポロは芸術と音楽の神で、ミューズは芸術と詩の女神たちです。ルネサンス期には、古代ギリシャ・ローマの神話や美術が再評価され、多くの作品がこれらの神話に基づいて制作されました。
- デザインと装飾:このインクスタンドは、アポロとミューズが描かれた装飾的なデザインが特徴です。美しい彫刻や細部への注意が、ルネサンス期の芸術工芸品の特徴として表れています。また、その美的価値から、宮廷や貴族の装飾品として人気がありました。
- 美術と文学の結びつき:アポロとミューズは、美術と文学の創造性や啓示を象徴する重要な神話的なシンボルであり、ルネサンス期の芸術において頻繁に取り上げられました。このインクスタンドは、そのような芸術と文学の結びつきを示すものとして価値があります。
「アポロとミューズとのインクスタンド」は、ルネサンス期の美的価値と神話的なテーマを組み合わせた美術工芸品であり、その時代の芸術と文化に関する貴重な証拠となっています。
この贅沢なデスクセットは、詩の芸術を称えつつ、執筆者にクラフトの道具を収納する機能を提供します。外装の装飾は古代ローマの芸術を連想させ、創造性の神聖な源を称えています。神々とミューズが、詩人たちと一緒に複雑な引き出しや取り外し可能な容器、インク壺や新しいテキストを乾かすための砂振り器などで飾られた外観の中にいます。内部には、それぞれのコンパートメントがその内容を示すイメージで飾られており、例えばはさみや羽根ペンが含まれます。
画像出所:メトロポリタン美術館
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