室町時代の「唐子遊び図扇面」は、学業の合間に遊びに興じる少年たちを描いた絵画です。絵画の中には、筆、筆置き、硯、書物、巻物、絹の包み布などの筆記具が散らばっています。中央には一人の子供が寝ており、他の子供たちは彼を囲むように円を作り、インクで染めた筆を持っています。一人の少年はすでに寝ている子供の額に印をつけ始めており、他の二人の生徒も濡れた筆を彼の顔に近づけています。少年たちのいたずらは全てのクラスメートに広がり、中央下部にいる子供はズボンを引き下ろされ、お尻にインクで汚れがついています。右側では、一人の生徒がいたずらを見て喜び飛び跳ねており、もう一人の生徒は彼の後ろに隠れています。この作品は現在、掛け軸として展示されていますが、放射状のしわがはっきりしていることから、元々は竹のリブに取り付けられ、折りたたみ式の扇子として使用されていた可能性が高いです。
画像出所:メトロポリタン美術館
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