このパネルは、室町時代に制作された絵画で、邪教のラウドラクサ(Raudraksa)が仏陀の弟子サーリプトラ(Sariputra)と戦う場面を描いています。この絵画は、彼らの魔法の力による六つの競争のうち、右側に2つの競争が描かれています。
上部の場面では、サーリプトラがラウドラクサが創り出した大きな木を吹き倒す風を起こしています。これは、サーリプトラの魔法力を示しています。一方、下部の場面では、サーリプトラが創り出した象がラウドラクサによって引き起こされた洪水を飲み干しています。これもまたサーリプトラの魔法力を象徴しています。
サーリプトラがラウドラクサに対してこれらの競争で勝利することは、仏陀の法を示すものであり、その勝利の瞬間は左側に描かれた象徴的な集会として表現されています。この絵画は、仏教の教義や伝説を視覚的に表現し、信仰の対象として高く評価されました。室町時代の絵画は、当時の美的価値や文化的な背景を反映し、日本の美術史において重要な作品の一部となっています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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