江戸時代の岩花鳥模様汁碗(Porcelain painted with cobalt blue under and colored enamels over transparent glaze)は、有田焼(Arita ware)の一種で、特に柿右衛門風(Kakiemon type)の装飾スタイルに属しています。これらの陶磁器は、江戸時代の日本で生産され、非常に美しく装飾されていることで知られています。
この汁碗は、透明な釉薬の上に施されたコバルトブルーの下絵と、彩色釉薬(着彩釉薬)を使った装飾で特徴づけられています。コバルトブルーは、青い模様を描くために使われ、その上に鮮やかな釉薬で鳥や花、岩などが描かれています。このスタイルは、柿右衛門(Kakiemon)として知られ、彩色釉薬を用いて洗練された美しい陶磁器を生産するために有名な陶芸家柿右衛門が開発したものです。
岩花鳥模様汁碗は、茶道の儀式や日常のテーブルウェアとして使用されました。その美しいデザインと高度な技術により、多くの人々に愛され、コレクションされました。また、このスタイルはヨーロッパでも非常に人気があり、17世紀末から18世紀初頭にかけてヨーロッパへ輸出され、高く評価されました。
この大きなボウルとその丸い蓋の曲面には、中国風の庭園が取り巻かれています。片側には岩と牡丹、もう片方には菊の花と一対の鳥が描かれており、これはヨーロッパで見つかるいくつかの例で知られており、17世紀末から18世紀初頭にかけて非常に高く評価されていました。その白い胴体と明るく鮮やかな緑と青、赤と黄色のパレットは、中国の康熙時代(1662年–1722年)の家族緑釉に触発され、伝統的にカキエモン磁器として知られるエナメル焼き物を特徴づけています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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