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【地蔵菩薩像 Jizō, Bodhisattva of the Earth Store (Kshitigarbha)】鎌倉時代
- 2023/8/31
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この地蔵菩薩像は、鎌倉時代に制作された仏教の彫刻であり、木材を使用し、漆、顔料、切り金箔などの素材を用いて装飾されています。地蔵菩薩は、仏教の菩薩の一つであり、地獄や苦しみにあえぐ者を救うとされる存在です。
この彫刻作品では、地蔵菩薩が地蔵の姿ではなく、放浪の修行者として描かれています。彼は左手に願いをかなえる宝玉を持ち、右手には六つの鈴がついた修行僧の杖を持っています。この杖の鈴は、彼の到来を告げるものとされます。彼の優しい存在は、地獄から極楽までのあらゆる場所で、正しい道を照らし、呼び求める者を守ります。
この作品は鎌倉時代初期のものとされ、衣服の動きや装飾などからその時代の特徴を示しています。また、下半分には色と金箔の装飾の痕跡が残っており、作品のオリジナルな状態が窺えます。このような彫刻は、当時の美意識や宗教的な信仰を反映し、仏教美術の重要な一部とされています。
ここでは、菩薩地蔵(サンスクリット語でKshitigarbhaとも呼ばれる)が放浪の修行者として姿を現しています。彼は左手に願いをかなえる宝玉を持ち、右手には六つの鈴がついた修行僧の杖を握っており、その音は彼の到来を告げます。地獄から極楽まで、地蔵菩薩の慈悲深い存在は正しい道を照らし、彼を呼ぶ者を害から救います。
美しい流れるような衣服の動きは、この作品を鎌倉時代初期に時代を特定するのに役立っています。彫像の下半分には、豊かな色のペイントと切り抜かれた金の装飾の痕跡が残っており、作品の元々の状態を垣間見ることができます。
画像出所:メトロポリタン美術館
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