【熊野曼茶羅図 Mandala of Kumano Shrine】南北朝時代

【熊野曼茶羅図 Mandala of Kumano Shrine】南北朝時代

「熊野曼茶羅図」は、南北朝時代に制作された掛け軸で、絹地に墨、彩色、金箔が施されています。この作品は、熊野神社の複合施設を描いたもので、特に熊野三山の神聖な風景が描かれています。

熊野曼荼羅は、熊野三山の霊的な景観や神聖な場所を視覚的に表現するために制作されたものです。絵画は3つのセクションに分かれており、中央には仏陀や菩薩たちが描かれています。下部には山々や海が描かれ、熊野神社の風景が表現されています。上部には、神道と仏教の要素が組み合わさった風景が描かれ、両宗教の神々が一緒に描かれています。

この作品は、南北朝時代の日本の宗教的な信仰や美術表現を示すものであり、熊野三山への崇敬とその神聖な性質を表現しています。絵画の彩色や金箔の使用は、当時の芸術技法や美的価値を反映しており、日本の歴史的な文化遺産の一部として高く評価されています。

熊野曼荼羅は、日本で最も神聖な場所の一つである熊野神社の複合施設を表現しています。この絵画は3つのセクションに分かれています。中央には、仏陀や菩薩たちが寺院の瓦敷きの床に座っています。下部には、太平洋に沈む山々の背景に神道の神々が現れています。上部には、中世の日本で起こった神道と仏教の特異な融合を反映し、両宗教の伝統からの神々が並んで立っている様子が描かれています。右側には、日本最大の滝である那智の滝が描かれており、その守護神である千手観音が輝く金色で描かれています。一番高い山の前に立つのは、三つの目を持ち青い体をした蔵王権現で、修験道として知られる一派の山伏(山中で修行する宗派)の守護神です。この宗派の伝説的な創設者、役行者は、近くの洞窟に座っており、その両側には彼の二人の使い魔がいます。

【熊野曼茶羅図 Mandala of Kumano Shrine】南北朝時代
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画像出所:メトロポリタン美術館

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