室町時代(14世紀から16世紀)の作品で、刀(刀身)と装具からなる一対の刀(大小)のセットについてのことです。このセットは、鋼、木材、漆、銅銀合金(渋青)、金、銅、エイの皮、絹などの素材で作られています。作品は岩本今関という名の職人によって制作されたものです。
岩本今関は、日本の刀装具(刀身や柄の装飾部分)の製作者として知られ、18世紀に活躍した名工です。この作品は、岩本今関によるもので、その高い技術と美意識が凝縮されています。
刀身は鋼を使用しており、刃の部分は鋭利さと耐久性を持っています。装具には漆や金、銀、渋青(銅銀合金)などの貴金属が使われており、装飾や装具の部分に豪華さと美しさを与えています。エイの皮や絹は柄巻きや鞘に使用され、手触りや外観を考慮した装飾が施されています。
このような大小の刀セットは、武士の重要な武器としてだけでなく、芸術的な価値も持っており、装飾や細部のデザインが作品の特徴となっています。岩本今関の作品は、彼の時代の工芸の高さを示すものであり、その美しさと技術が多くの人々に称賛されています。
これは、18世紀の日本で最も有名な刀装具製作者の一人である岩本今関による、唯一の完全な大小の刀装具セットです。作家の銘文によれば、依頼主は岩田孝則であり、デザインは「六玉川」を表しています。刀(刀身)には備前の助光の銘が入っています。短刀(脇差)の刀(刀身)は安光に帰属されています。装具のセットは岩本今関によるものです。
刀(刀身)は1440年に日付が入っており、短刀(刀身)は15世紀のものです。装具は18世紀末のものです。
画像出所:メトロポリタン美術館
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