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- 【兵士像】パキスタン・ガンダーラ|クシャーン朝・2〜3世紀|片岩|山本達郎氏寄贈-常設展-東京国立博物館-東洋館
【兵士像】パキスタン・ガンダーラ|クシャーン朝・2〜3世紀|片岩|山本達郎氏寄贈-常設展-東京国立博物館-東洋館
- 2023/7/24
- 03・パキスタン美術, 彫刻
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弓をたすきがけにした兵士が、足を組んで腰かけています。ガンダーラ美術では、釈迦の生涯をつづった仏伝美術が発達しました。弓を持つ兵士形の姿が表される場面としては、出家踰城、降魔成道などが想起され、そうした場面の一部をなしていたと思われます。
パキスタンのガンダーラ(Gandhara)地域は、クシャーン朝の支配地域でありました。クシャーン朝は紀元2世紀から3世紀にかけて栄えた古代の王朝で、アフガニスタン、パキスタン、およびインドの一部を支配していました。ガンダーラはその中心的な文化的地域の一つであり、仏教美術において有名な地域としても知られています。
「兵士像」は、ガンダーラ地域でクシャーン朝時代に制作された芸術作品の一つです。これらの像は、細部にわたってリアリティを追求した彫刻技法で知られています。兵士像は一般的に片岩(かたいわ)と呼ばれる岩石から彫刻されており、兵士たちの服装や装備、表情などが細かく表現されています。
ガンダーラ地域は、仏教の中心地であったため、仏教美術の発展が盛んでした。クシャーン朝は仏教を保護し、仏教美術の発展にも貢献しました。そのため、兵士像も仏教美術の一部として、寺院や仏教の聖地であるスートガラの遺跡などに見られることがあります。
これらの兵士像は、クシャーン朝時代のガンダーラの芸術的な成熟と複雑な文化的背景を示すものとして、考古学的に重要な遺物となっています。現代の研究者や考古学者は、これらの彫刻から当時の社会や歴史的な状況に関する多くの情報を得ることができています。
なお、具体的な「兵士像」についての詳細な情報は、私の知識ベースには含まれていないかもしれません。より詳細な情報を知りたい場合は、専門の文化遺産や考古学の研究機関を参照することをおすすめします。
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