【銅鼓】中国南部出土|後漢〜唐時代・2〜9世紀-青銅-常設展-東京国立博物館-東洋館
面径が92.6センチに達するものの、高さは41.3センチしかありません。鼓面には光芒文の周囲に遊旗文、花文、蛙形の装飾などを配置し、側面にも鼓面と同じ種類の文様を巡らせています。この型式は中国南部の広西チワン族自治区や海南省などの限られた地域で出土します。
中国南部で出土した後漢時代から唐時代(2〜9世紀)の銅鼓について、以下のような特徴が知られています。
- 材質と製作方法: 銅鼓は銅製の打楽器であり、一般的に銅板を使用して作られます。銅板は厚さが異なる場合があり、中央が膨らんでいる形状をしています。銅鼓は、複数の部品を組み立てて作られ、銅板を打ち込んで形成されます。
- 形状とデザイン: 銅鼓は、一般的に円形または半球形の形状を持ち、直径や高さは異なります。銅鼓の中央部は膨らんでおり、周囲にはリム(縁)があります。銅鼓の表面には、細かい彫刻や浮き彫りで装飾が施されていることがあります。これらの装飾は、動物や神話的な図案、人物など、様々なモチーフが使われることがあります。
- 社会的な意味合い: 銅鼓は、古代中国において重要な音楽的・宗教的な役割を果たしていました。これらの銅鼓は、宴会や祭り、祭礼などの儀式や行事の際に演奏され、神聖な存在として扱われました。また、銅鼓は社会的な地位や権力の象徴としても使われることがありました。
- 歴史的背景: 後漢時代から唐時代にかけての銅鼓は、中国南部の諸王朝や部族、地方政権の支配下で製作されました。これらの銅鼓は、文化の発展とともに変化し、時代ごとに独自の特徴を持つようになりました。
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