【斧】インドネシアジャヮ島出土|初期金属器時代・2〜5世紀－常設展－東京国立博物館

左右の形が非対称の銅斧で、刃部の幅41.5センチ、高さ27センチに達します。柄に挿しこめるように袋状の基部を備えていますが、これほどの大きさですので実用品ではなかったでしょう。インドネシア東部では極端に大型化した銅鼓もみつかっており、大型の青銅器が好まれていました。

斧については

材質と製作方法: 銅製斧は、主に銅を用いて作られました。初期金属器時代の技術では、銅を鉱石から抽出し、溶解して鋳造する方法が用いられました。
形状と構造: 銅製斧は、一般的に柄（ハンドル）の部分と斧頭の部分から構成されています。斧頭は一般的に平たい形状で、縦長の刃を持っています。柄は通常、斧頭の取り付けに使用され、斧の使用時に手で握るための部分です。
装飾と紋様: 銅製斧には、装飾的な要素や紋様が見られることがあります。これには、刃部や柄部に彫刻や浮き彫りで描かれた文様や装飾が含まれます。これらの装飾は、象徴的な意味を持ち、宗教的な信仰や社会的な地位を示す役割を果たしていた可能性があります。
社会的な意味合い: 銅製斧は、初期金属器時代の社会において重要な地位を持っていたと考えられています。これらの斧は、農業や狩猟、戦争などの様々な活動に使用され、所有者の力や地位を象徴するものとして扱われました。

ジャワ島から出土した初期金属器時代の銅製斧は、インドネシアの古代文化や社会の研究において重要な資料となっています。これらの出土品は、考古学的な発掘や研究によって明らかにされたものであり、それぞれの具体的な形状や装飾は出土例によって異なる可能性があります。

【斧】インドネシアジャヮ島出土|初期金属器時代・2〜5世紀－常設展－東京国立博物館－東洋館