【粉青白地線刻魚文双耳鉢】朝鮮時代-15~16世紀-常設展-東京国立博物館-東洋館

【粉青白地線刻魚文双耳鉢】朝鮮時代-15~16世紀-常設展-東京国立博物館-東洋館
【粉青白地線刻魚文双耳鉢】朝鮮時代-15~16世紀-常設展-東京国立博物館-東洋館
【粉青白地線刻魚文双耳鉢】朝鮮時代-15~16世紀-常設展-東京国立博物館-東洋館

灰色の素地に刷毛で白土を塗り、掻き落としで葉や魚の文様を彫ってから、全体に透明釉をかけて焼いた鉢。耳の付いた独特の形は祭祀用であったと考えられます。彫刻家小倉右一郎(1881〜1962)旧蔵品で、昭和10年(1935)に収蔵されたものです。

朝鮮時代15〜16世紀の粉青白地線刻魚文双耳鉢は、朝鮮半島で作られた陶磁器の一種です。この鉢は、粉青(ふんせい)釉薬を用いて焼成され、白い地に線刻された魚文(ぎょもん)の文様が特徴です。

粉青釉薬は、淡い青緑色の釉薬であり、その美しい色合いがこの鉢に特徴的な魅力を与えています。白地に線刻された魚文の文様は、魚の姿を描いた細かな刻線で構成されており、陶磁器に繊細で緻密な装飾をもたらしています。

双耳鉢は、鉢の両側に取っ手のような耳がついた形状をしています。これにより、鉢を持ち上げやすく、取り扱いがしやすくなっています。また、双耳の形状も美しくデザインされており、鉢全体のバランスを取る役割を果たしています。

15〜16世紀の粉青白地線刻魚文双耳鉢は、高度な技術と芸術的な才能を持つ陶工によって作られました。鉢の形状や釉薬の塗布、線刻の精密さなど、細部にまでこだわりが見られます。また、魚文の文様は、当時の朝鮮文化で重要な意味を持ち、縁起の良い象徴とされていました。

現代においても、15〜16世紀の粉青白地線刻魚文双耳鉢は、美術品コレクターや博物館などで高く評価されています。その美しい装飾と職人の技術は、朝鮮時代の陶磁器の傑作の一つとして、多くの人々に鑑賞されています。これらの双耳鉢は、当時の朝鮮の美意識や文化を伝える貴重な遺産として、注目されています。

【粉青白地線刻魚文双耳鉢】朝鮮時代-15~16世紀-常設展-東京国立博物館-東洋館
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