【青花辰砂花虫文壺】朝鮮時代-19世紀-常設展-東京国立博物館-東洋館

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辰砂とは銅を呈色剤に用いた釉薬で、還元炎焼成によって赤く発色します。青花(染付)と辰砂で蜻蛉と蝶がのびやかに描かれています。また、まっすぐに高く立ち上がった頸部が印象的なこの形式の壺は、広州分院里で焼かれた官窯の作によくみられるものです。

朝鮮時代の陶磁器は、高度な技術と美しいデザインで知られています。特に青花(チョンファ)は、白地に青い絵付けが施された陶磁器のスタイルであり、代表的な装飾法の一つです。辰砂(チンサ)は、鉄を含んだ赤色の釉薬で、陶磁器に特徴的な赤い色合いを与えます。

花虫文は、花と虫をモチーフにした装飾文様です。花や植物のデザインが美しく描かれ、その中に小さな虫や昆虫が描かれていることが特徴です。花虫文は、朝鮮時代の陶磁器のデザインの一部としてよく見られるもので、優雅さや自然の美を表現しています。

青花辰砂花虫文壺は、このような装飾技法を組み合わせた作品であると想像されます。具体的な壺の形状やデザインの詳細は、特定の作品に依存します。しかし、朝鮮時代の陶磁器は、その美しさと芸術性から高い評価を受けており、コレクターや陶磁器愛好家にとって魅力的な存在です。

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