向かって左から日輸月輪火星、水量、木星、金星、土量、羅後羅螺星、計都星の九曜をあらわしたもの。インドでは星が人間の運命に関わっているとして、占星術が発達し、それが日本やカンボジアにも伝わりました。星によって馬、象、獅子、曇など乗物が異なります。
アンコール遺跡の中には「九曜像」と呼ばれる彫刻や浮彫が存在します。九曜は、ヒンドゥー教と仏教の信仰において、特定の天体や神聖な力を象徴する9つの天体を指します。これらの天体には、太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、ラーフ、ケートゥが含まれます。
アンコール遺跡の中でも有名な九曜像の一つは、アンコール・トム（アンコール遺跡の中心部）にあるバイヨン寺院の東側の壁面に見られます。バイヨン寺院の浮彫人物像の一部として、九曜の神々や象徴的な姿が彫刻されています。
これらの彫刻は、九曜の神々が個々に識別できるようにディテールが彫り込まれており、彼らの特徴的な象徴や装飾品が描かれています。九曜像は、アンコール時代の芸術と信仰の一環として、宗教的な儀式や神聖な場所で重要な役割を果たしていました。
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