【卜居 唐時代・杜甫】書:沈尹默
浣花溪水水西頭,主人為蔔林塘幽。
已知出郭少塵事,更有澄江銷客愁。
無數蜻蜓齊上下,一雙鸂鶒對沈浮。
東行萬裏堪乘興,須向山陰上小舟。
「卜居」は、唐代の詩人杜甫による詩です。この詩は、詩人が浣花溪の水辺に居を構え、自然の中で静かな生活を送ることを願いながら詠っています。
詩の中で、詩人は浣花溪の水の源流にいることを表現しています。彼の住む場所は、蔔(ほく)林塘と呼ばれる幽玄な場所です。彼は既に城壁の外に出て塵の少ない生活をしていることを知っていますが、それ以上に澄江(ちょうこう)で客愁を感じています。澄江は客人を送るための船着き場であり、詩人は客人が去ることに寂しさを感じています。
詩の中で、数多くのトンボが上下に飛び交い、一対の鵜(う)鶒(しち)が浮かんだり沈んだりしています。この風景は詩人の心情を反映しており、彼の内なる葛藤や浮き沈みを表しています。
詩人は東に向かって数万里の旅に出ることもできますが、彼は山陰の小さな船に乗って興を乗せることを選びます。詩の結びでは、詩人が自然の中で静かな暮らしを望んでいることが示されています。彼は自分自身の居場所を卜(ぼく)し、自然と調和した生活を望んでいるのです。
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