憑韋少府班覓松樹子-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書：鐵保

【憑韋少府班覓松樹子　唐時代・杜甫】書：鐵保

落落出群非櫸柳，青青不朽豈楊梅。
欲存老蓋千年意，為覓霜根數寸栽。

「憑韋少府班覓松樹子」は、唐代の詩人杜甫による詩です。詩の内容は、詩人が憑韋少府班という人物に対して、松の木の苗を探し求める様子を描いています。
詩の冒頭では、詩人が班という人物に対して、松や柳のような一般的な木ではなく、青々とした姿を持ち、長く栄える松の木の苗を求めていることを述べています。松の木は古くから長寿や不滅の象徴とされており、詩人はそのような堅持される価値を持つものを探していることを示唆しています。
詩の後半では、詩人は千年にわたって存在し続ける意思を持つ老いた蓋（松の葉）を求めることで、自身の意図や願望を表現しています。詩人は霜に触れる根がわずかでもある松の苗を見つけようとしています。この意味深な言葉は、詩人の内なる欲望や精神的な成長を象徴しています。
詩全体を通じて、詩人は日々の営みや経験だけではなく、永遠性や持続性を追求し、自己の存在と志向に深みを与えるものを探求していることが伝わってきます。また、松の木は杜甫の詩作においてしばしば登場するモチーフであり、彼の詩人としての精神や哲学を象徴する重要なシンボルとなっています。