石制圓筒印章（英雄戦争図）-特別展【山高水長・物象千年-シルクルードの文化と交流】四川博物院-平山郁夫シルクロード美術館

特別展名称：山高水長・物象千年-シルクルードの文化と交流
会期：2020年12月29日～2021年3月20日
会場：四川博物院-特別展示ホール２、３
住所：四川省成都市浣花南路251号
主催：四川博物院、平山郁夫シルクロード美術館
サポート：日本国駐重慶総領事館、中国文物交流センター、日本黄山美術社、陝西歴史博物館、甘粛省博物館、西安博物院、トルファン博物館

古代メソポタミア地域の人々は通常、契約や法規などを楔形文字で泥板に記録し、粘士包で文字内容を集め、外側に印鑑を押します。古代メソポタミアの印鑑は多様で、丸い簡状の印鑑は転がる簡のように、粘士に転がして図案を印刷でき、簡身は貴重な石で作られ、連続的な化紋が刻まれています。そして同獅子と人面牛を通じて怪物で戦う人物像米は英雄に対する崇敬を表します。

平山郁夫シルクロード美術館蔵

この印章は紀元前約2600年から紀元前2300年頃のアッカド帝国時代に作られたものとされています。

「英雄戦争図」は、円筒形の石に彫刻された図像で、メソポタミアの神話や英雄の物語を描いています。一般的には、神や王が祭壇や祭祀の場で儀式を執り行う様子や、戦士たちが戦闘を繰り広げる場面が描かれています。

これらの印章は、主に行政や商業上の文書に使用されました。印章は転写印として使用され、粘土板などの文書の表面に押され、文書の真正性や所有権を確認するために使われました。

メソポタミアの円筒印章は、その芸術的な価値と文化的な重要性から、古代のシュメールやアッカドなどの文明の研究において重要な資料となっています。これらの印章は多くが発見され、現在では博物館や研究機関で保存・展示され、古代メソポタミアの歴史や文化を理解するための貴重な資源となっています。