白い胎に高火度焼成の透明釉がかかっています。釉は青緑色を帯びて、全体にムラを生じています。底は蛇の目(玉壁)高台で、大きな目跡が4つが残ります。これは、中国の製陶技術を直接的にとり入れてつくられたと考えられる高麗の白磁碗です。
高麗時代の11世紀に作られた白磁碗は、白く透明な釉薬がかけられた陶器の一種です。高麗時代の白磁は、その純粋な美しさと高い品質で知られており、独自の技術と美意識が反映されています。
白磁碗は一般的に円形または浅い鉢状の形状をしています。サイズは様々であり、小さな一口サイズから大きな食事用のサイズまでさまざまな種類が存在します。形状はシンプルで均整が取れており、滑らかな曲線や細かなディテールが特徴です。
白磁碗は、白く美しく仕上げられた表面と透明な釉薬によって光沢が与えられています。一部の碗には装飾が施されていることもありますが、一般的には無地のものが多く見られます。高麗時代の白磁は、その純粋な美しさと洗練されたデザインによって評価されています。
白磁碗は、高麗時代の貴族や文人たちによって高く評価され、日常生活や茶の湯などの茶道の儀式で使用されました。その優れた品質と美しさから、高麗時代の白磁碗は美術品や収集品としても高い評価を受けています。
現在、高麗時代の白磁碗は美術館や博物館で展示されており、その美しいデザインや歴史的な価値が広く認められています。
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