【瞿唐懷古 杜甫】 梁照宏 書
西南萬壑注，勍敵兩崖開。
地與山根裂，江從月窟來。
削成當白帝，空曲隱陽台。
疏鑿功雖美，陶鈞力大哉。
この詩は杜甫の詩集に収められているもので、以下のような内容が詠まれています：
- 「西南萬壑注，勍敵兩崖開。」: 西南には数多くの深い峡谷があり、急流の峡谷が二つの岩壁に開けています。
- 「地與山根裂，江從月窟來。」: 地面は山の根元から割れ、月のように明るい川（長江）が洞窟のように流れてきます。
- 「削成當白帝，空曲隱陽台。」: この地の地形は「白帝」という地名を持つような魅力的な山岳地帯であり、美しい景観を提供しています。また、「隱陽台」とは景色を楽しむ場所を指しています。
- 「疏鑿功雖美，陶鈞力大哉。」: この景観が創り出されたのは、人々の鋭い削岩の技術によるもので、詩はその技術と努力を称賛しています。
この詩は中国の風景と文化に対する深い愛情と、その地域の自然の壮大さと美しさを詠ったものです。
杜甫の詩「瞿唐懐古」は、彼の代表作の一つで、彼が中国の歴史と文化への深い愛情と思索を表現した詩です。この詩は、瞿唐（くとう）という場所を訪れた際の感想と回想を詠んでいます。杜甫はその詩の中で、かつての栄華と今の荒廃を比較し、社会の変化や時の流れに対する哲学的な考察を述べています。詩の中で、瞿唐の古代の名残や風景が杜甫の心に深い感銘を与え、彼の詩には詩人自身の感情と中国の歴史が結びついています。
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