【請雨経曼荼羅図像 Iconographic Drawing of a Rainmaking Mandala】平安時代

【請雨経曼荼羅図像 Iconographic Drawing of a Rainmaking Mandala】平安時代

「請雨経曼荼羅図像」は、平安時代に制作された曼荼羅の一種であり、密教仏教の儀式に使用されたものです。この曼荼羅は、龍王の水の世界を背景に、干ばつを終わらせる儀式の一部として使用されました。

興味深いことに、このタイプの曼荼羅には多色塗りや高度に仕上げられたバージョンは存在せず、9世紀初頭から京都の東寺(Tōji)と醍醐寺(Daigoji)の僧侶によって行われた経読みの儀式で使用されていたという記録があります。おそらく、雨を求める特別な嘆願が必要な際に、都度、このような図が描かれたのでしょう。

この曼荼羅の中心には、菩薩文殊(サンスクリット語: マンジュシュリ)がガルダ鳥と雲の上に座って超越的な静寂を表現しています。彼を取り巻くのは、蛇と水の渦など、龍王の世界の要素が含まれています。この曼荼羅は、特定の儀式や祈願に関連したものとして制作され、干ばつに対処するための宗教的な儀式に使用されました。

【請雨経曼荼羅図像 Iconographic Drawing of a Rainmaking Mandala】平安時代
【請雨経曼荼羅図像 Iconographic Drawing of a Rainmaking Mandala】平安時代

画像出所:メトロポリタン美術館

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