- Home
- 03・パキスタン美術, 彫刻
- 【仏伝「涅槃」】パキスタン・ガンダーラ|クシャーン朝・2〜3世紀|片岩－常設展－東京国立博物館－東洋館
【仏伝「涅槃」】パキスタン・ガンダーラ|クシャーン朝・2〜3世紀|片岩－常設展－東京国立博物館－東洋館
- 2023/7/25
- 03・パキスタン美術, 彫刻
- コメントを書く
パキスタンのガンダーラ地域は、クシャーン朝の時代に仏教芸術が栄えた場所であり、多くの仏教の遺跡や美術作品が見つかっています。その中には、「涅槃」を表現した片岩の彫刻も含まれています。
「涅槃」は、仏教において釈迦牟尼仏（仏陀）が入滅し、寂滅することを指します。仏陀が死後に涅槃に入る姿は、仏教芸術において重要な主題の一つであり、多くの彫刻や絵画に描かれてきました。
ガンダーラ美術の「涅槃」の彫刻は、片岩などの石材料に彫られていました。これらの彫刻は仏陀が横たわる姿勢で表現され、しばしば仏陀の周りに弟子たちや天使のような存在が悲しみや感謝の念を表現した姿で描かれることがあります。ガンダーラ美術の特徴であるギリシャ的な影響が見られる一方で、仏教の精神性や内省的な要素も表現されています。
これらの「涅槃」の彫刻は、ガンダーラ地域でクシャーン朝時代に制作され、後に発掘され、世界中の美術館や博物館に展示されています。これらの作品は、仏教美術の歴史を理解する上で重要な資料となっており、ガンダーラ美術の特色や当時の芸術的な発展を示す貴重な遺産として高く評価されています。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。