【ショール赤線染分地ペイズリー税文様綾り】インドネシア・ジャワ島-20世紀-絞り(絹)-常設展-東京国立博物館-東洋館

両端にペイズリー文が表された、絞り染めのショールです。括って絞った目結に加え、針穴をともなう縫い締め絞りを用いて染め分けていることがわかります。一層鮮やかな才レンジや紫色は、後から手挿しされたものでしょう。現地語で多色の絞り染めの作品は「プランギ」と呼ばれます。

【ショール赤線染分地ペイズリー税文様綾り】インドネシア・ジャワ島-20世紀-絞り(絹)-常設展-東京国立博物館-東洋館
【ショール赤線染分地ペイズリー税文様綾り】インドネシア・ジャワ島-20世紀-絞り(絹)-常設展-東京国立博物館-東洋館

20世紀のインドネシア・ジャワ島において、絞り(しぼり)のショールと赤線染(せきせんぞめ)分地のペイズリーショール、そして赤線染分地のペイズリー税文様綾(かすり)について解説します。

  1. 絞り(しぼり)のショール:
    絞りは、布地を特殊な技法で折り畳んだり縛ったりして模様を作り出す染色技術です。絞りによって生み出される模様は、染料が布地の一部にしか染まらないため、独特で複雑なデザインが特徴です。ショールは、肩に掛ける大判の薄手の布地で、伝統的なインドネシアの衣装として広く使われています。絞りのショールは、美しい模様と色彩で知られ、特にフォーマルな場面や特別な行事で重宝されます。
  2. 赤線染(せきせんぞめ)分地のペイズリーショール:
    赤線染分地のペイズリーショールは、赤い線の模様が特徴的な布地で、ペイズリーモチーフと呼ばれる特有の文様が織り込まれています。ペイズリーモチーフは、ペルシャ絨毯に見られるようなくるりとした曲線や花模様を指します。これは元々はペルシャから伝わった文様であり、インドネシアの伝統的なデザインに組み込まれて独自のスタイルに発展しました。赤線染分地のペイズリーショールは、エレガントで豪華な印象を持ち、特にフォーマルな場面での装いに人気です。
  3. 赤線染分地のペイズリー税文様綾(かすり):
    赤線染分地のペイズリー税文様綾は、布地に特有の赤線染の技法とペイズリーモチーフの綾織りが組み合わされたものです。綾織りは、斜めに織り交ぜる技法であり、光に当たると独特の光沢が生まれます。赤線染分地のペイズリー税文様綾は、洗練されたデザインと高貴な光沢が特徴で、特別な機会にふさわしい上質な布地として重宝されます。

これらの伝統的な布地は、インドネシアのジャワ島で継承されてきた芸術的な技法とデザインの一部であり、地域の文化遺産として大切にされています。それらは今日でもファッションや装飾品に取り入れられ、地域の工芸品として国内外で高い評価を受けています。

【ショール赤線染分地ペイズリー税文様綾り】インドネシア・ジャワ島-20世紀-絞り(絹)-常設展-東京国立博物館-東洋館
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