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【紺紙金字仏説 阿弥陀経 Section of The Amitabha Sutra】鎌倉時代
- 2023/9/2
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鎌倉時代の「紺紙金字仏説 阿弥陀経」は、手巻の巻物で、紺色の紙に金と銀の文字で書かれた仏教の経典です。
この巻物は、鎌倉時代に制作され、その名前からもわかるように、紺色の紙に金と銀の文字が使用されています。経典の内容は「阿弥陀経」であり、これは浄土宗や浄土真宗などの浄土宗派の仏教宗派で重要視されている経典です。この経典は、阿弥陀仏(アミダ仏)による浄土楽土への生まれ変わりを求める信者によって読まれ、信仰の対象とされました。
紺紙に金と銀の文字で書かれた経典は、非常に格式が高く、貴族や寺院の寄進者によって制作されたもので、その装飾や技術は高度でした。このような経典は、宗教的な崇敬とともに、美術的な価値も高く評価されており、その制作には多くの時間と労力が費やされました。経典は手巻きの形式であり、読む際に巻物を展開することでテキストを閲覧できました。このような巻物は、鎌倉時代の日本の仏教美術の一部として重要であり、その歴史的な価値は今日でも高く評価されています。
阿弥陀経(サンスクリット: Sukhavativyuha Sutra)は、阿弥陀仏(サンスクリット: Amitabha)の美しい浄土楽土を記述した、二つの大乗仏教経典の一つで、金と銀のインクで交互に記された経典のテキストです。このテキストは、貴重なラピスラズリの色に似せるために、何度も濃い青い藍染めに浸けた紙に書かれました。
このような経典の転写スタイルは、12世紀から14世紀にかけて人気があり、裕福なパトロンたちは寺院への奉納品として、このように豪華に制作された経典巻物を発注しました。聖なるテキストの複写は、救済を達成する機会を向上させると一般に信じられており、パトロンはテキスト自体を複写する代わりに、芸術家に高価で貴重な材料を提供しました。
寺院に奉納された後、このような品質の巻物は経蔵に保管され、ほとんど使用されなかったため、良好な状態で保存されています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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