【万国衣装鑑 Mirror of National Costumes of All Nations (Bankoku ishō kagami)】日本‐明治時代‐小林清親

【万国衣装鑑 Mirror of National Costumes of All Nations (Bankoku ishō kagami)】日本‐明治時代‐小林清親

「万国衣装鑑」は、日本の明治時代に活動した浮世絵師である小林清親(Kobayashi Kiyochika)による三連の木版画(錦絵)で、紙に墨と色彩が使われています。明治時代は19世紀末から20世紀初頭にかけての時代で、日本が近代化と西洋化を推し進めた時期であり、これがこの作品に影響を与えています。

「万国衣装鑑」は、明治時代の日本が外国との交流を深め、西洋の文化やファッションが導入されていた時期を反映しています。この作品は、異なる国々の伝統的な衣装を描いており、多様な国の服装スタイルを示すものと思われます。このような作品は、当時の日本人にとっては西洋の文化や服飾に対する興味を表すものであり、また、西洋のファッションが日本に導入されたことを示す歴史的な証拠としても重要です。

小林清親(Kobayashi Kiyochika)は、その浮世絵作品において、西洋の影響を受けつつも伝統的な浮世絵のスタイルを取り入れ、明治時代の日本社会の変化を表現しました。この作品は、彼の作品の中でも特に明治時代の変革と文化的融合を象徴するものでしょう。

これらの版画は、日本の皇室の夫婦が世界各国の民族衣装を着た人々に囲まれている様子を示しており、一部は赤い装飾枠(カートゥーシュ)で識別されています。右から左に向かって、国名が表示されています。それらは、フランス、インド、韓国、イギリス、日本(大日本)、中国、「アラビア」、アフリカ、アメリカ、そしてロシアです。

近代的な指導者として認識されようとする取り組みに従い、皇帝は髭とあごひげを生やし、黒い野戦将校の制服を着ています。一方、皇后は伝統的な宮廷の衣装を身につけ、大きな絵の入った扇を持っています。

画像出所:メトロポリタン美術館

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