【タカヒロ・カワノ(本名:河野隆尋)】画家紹介

【タカヒロ・カワノ個展】第二回オンライン展示【jin11ギャラリー】-2020年3月

雅号(英語表記)
Takahiro Kawano
雅号(日本語表記)
タカヒロ・カワノ
本名
河野 隆尋(かわの たかひろ)
1962年2月3日福岡県大牟田市生まれ
現在:福岡県久留米市在住
メールアドレス:takahiro1@arttak.net

【タカヒロ・カワノ個展】第二回オンライン展示【jin11ギャラリー】-2020年3月

タカヒロ・カワノ(本名:河野隆尋)は炭鉱の町、福岡県大牟田市で生まれた。「抽象世界の「躍動」を具現化する」という後の彼の画家としての使命を果たすために。当時その地は、石炭から石油へのエネルギー革命の影響を受け他の炭鉱が斜陽の陰りを見せる中、活気ある炭鉱の町としての隆盛をまだまだ誇っていた。その地で生まれ育ったカワノの血肉に当時の活気・躍動が刻まれ後の彼の画家としてのエネルギー溢れる作風に大いなる影響を与えたことは想像に難くない。

幼少から母親のやさしく見守るような愛に包まれて漫画のキャラクターを真似たり、創作したロボットを描いたりということをきっかけに画に親しんだ。母親の家系では初孫であったこともあり画が好きな河野は無償の愛を注がれた。

この経験が自然に彼に画家の道を歩ませる土台となった。彼の画に向かう純朴さはここで培われた。

中学では漫画家を志した。高校の時、美術部で最初に書いた石膏デッサン画への賞賛がカワノを画家の道へ歩む決意の後押しをした。愛知県立芸術大学卒業後の十余年は満足のいく画が描けない模索の時代であった。だが35歳の時、日本で「FUDEPEN」と呼ばれる書道文字を書くときに使う道具との突然の出会いがそこに終止符を打った。「FUDEPEN」は通常ペン先で文字を書くため立てて使うが、それを横にしてブラシのように使ってドローイングする技法を編み出したのである。これは抽象の世界への招待状であった。 これがきっかけで抽象画の道に入り、ゲルハルト・リヒターの重ね塗り、サイ・トゥオンブリの空間の作り方に出会い影響をうけた。

カワノには画家としての支えとなっている二つの出来事がある。ニューヨークのセームギャラリーで作品が売れたこと、前妻が別れの際作品の一つを河野との思い出として気づかれないように持ち去ったことである。この二つの出来事が彼自身の自らの画に対する自信と確信の核となって今も彼の中で息づき、画家として生きるパワーの源泉となっている。

彼はコスモ(宇宙・秩序)が存在する以前の抽象の世界の「躍動」をキャンバスに描く。

その躍動はカタチある世界に姿を現したいというエネルギーのときめきであり衝動である。

それは彼にインスピレーションを与え画家としての魂に火をつける。

彼は自らの衝動として筆をとり画面に向かう。「躍動」は彼の全身全霊を通して自らキャンバスに姿を現す。何が出来上がるかは彼自身にもわからない。

こうして生まれる作品たちは、自らを表現しようとするパワーに充ちエネルギーに溢れている。見る人のこころの奥に隠れている「何か」を刺激する。それはその人の感情を震わせ、躍動となり衝撃となり見る人の中に余韻として残りその人本来の「何か」を生み出し続けるのである。

彼の画は誰にも止められない。彼自身にでもある。抽象世界の「躍動」が彼を捉えてはなさい。この世界での彼の命が尽きるまで。

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