【エジプトへの逃避 The Flight into Egypt】イタリア‐バロック期画家‐カルロ・マラッティ(Carlo Maratti)

【エジプトへの逃避 The Flight into Egypt】イタリア‐バロック期画家‐カルロ・マラッティ(Carlo Maratti)

カルロ・マラッティ(Carlo Maratti、1625年 – 1713年)の「エジプトへの逃避」は、1664年に制作された絵画です。

この作品は、キリストの幼少期に関連する聖書のエピソード、すなわち聖家族がヘロデ王の迫害から逃れてエジプトへ逃避する場面を描いています。このエピソードはキリスト教の伝承でよく知られており、聖母マリア、聖ヨセフ、幼子イエス・キリストが逃げる様子が描かれています。

カルロ・マラッティはバロック期の画家であり、この作品でもバロック美術の特徴である豪華な装飾、官能的な色彩、劇的な構図が見られます。彼は特に宗教画や宮廷の肖像画で評価され、多くの宗教的なテーマに取り組みました。彼の作品は当時のローマで高く評価され、多くの教会や宮殿の装飾に使用されました。

「エジプトへの逃避」は、カルロ・マラッティの代表作の一つとされ、その芸術的才能とバロック美術の魅力を示すものとして評価されています。

1661年、教皇アレクサンダー7世・キージ(Pope Alexander VII Chigi)は、シエナ大聖堂のドゥオーモにあるカペラ・デル・ヴォート(Cappella del Voto)の祭壇画として、マラッティによる「エジプトへの逃避」を依頼しました。彼の初期の伝記作家であるベローリは、マラッティの成功を強調し、その成功が教皇によって「銅板に少しの絵画を持っていることを望まれ、カルロが同じ絵を熱心に完成させました」と述べました。

マラッティの革新的なアプローチは、聖母マリアがキリストをヨセフに手渡すという逸話的な構想を含んでおり、その後混乱を招きました。ホレス・ウォルポールなどの人々は、誤ってヨセフをキリストを川を渡して安全に運んだとされる聖クリストファーと誤解しました。

画像出所:メトロポリタン美術館

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