【芒蒔絵鞘突兵拵  Blade and Mounting for a Sword (Katana)】江戸時代‐高本秀宗

【芒蒔絵鞘突兵拵  Blade and Mounting for a Sword (Katana)】江戸時代‐高本秀宗

江戸時代、高本秀宗(Takamoto Hidemune)による金具「芒蒔絵鞘突兵拵」は、非常に高い工芸品の一つで、特にその美しい装飾が評価されました。この金具は、江戸時代末期に登場した「戸平拵え(toppei-koshirae)」として知られるスタイルの一部で、日本が武装部隊を近代化し、西洋の歩兵用剣の影響を受けていた時期に制作されました。

「芒蒔絵鞘突兵拵」の金具は、非常に精巧で、高本秀宗の巧みな技術が光ります。この金具には、柄のカラーなどに刻まれた1871年の日付があり、高本秀宗の署名のような存在です。彼は江戸時代の最後の大師の一人である田中清寿から修行を受け、その影響を受けた作品として評価されています。

「芒蒔絵鞘突兵拵」は、特に鞘(さや、刀の鞘)における蒔絵(まきえ、漆器に絵を描く技法)の装飾が特筆すべきもので、中国のシルバーグラスの形を模倣しています。この金具は、当時の日本の武装文化と、西洋の影響が交錯する時代を象徴する重要な作品の一つです。

【芒蒔絵鞘突兵拵  Blade and Mounting for a Sword (Katana)】江戸時代‐高本秀宗
【芒蒔絵鞘突兵拵  Blade and Mounting for a Sword (Katana)】江戸時代‐高本秀宗

画像出所:メトロポリタン美術館

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

カテゴリー

ページ上部へ戻る