【飛天像 flying Apsaras (Hiten)】平安時代‐浄瑠璃寺

【飛天像 flying Apsaras (Hiten)】平安時代‐浄瑠璃寺

京都にある浄瑠璃寺には、日本の檜(ひのき)材を使用して漆と金箔で装飾された「飛天像」が存在します。

「飛天」は、英語で言うところの「Apsaras」や「飛天」(ひてん)としても知られる、仏教の天使的存在です。彼らは仏陀や菩薩とともに現れ、美しさや喜びを象徴し、宗教的な表現や装飾として広く使用されました。

浄瑠璃寺の「飛天像」は、平安時代に彫られたもので、高い技術が施された彫刻作品です。日本の檜材を使用して彫刻され、その後漆と金箔で装飾が施されました。彫刻技術によって表現された繊細な表情やポーズ、そして漆と金箔による装飾が、当時の日本の芸術と美意識を示しています。

浄瑠璃寺の「飛天像」は、平安時代の宗教的な芸術作品の一例であり、仏教寺院の内部や境内において、信仰心を高めるための役割を果たしていたと考えられています。これらの像は、日本の歴史や宗教文化を理解するための貴重な資料となっており、美術史や宗教史の観点からも注目されています。

アプサラス、または日本語では飛天(ひてん)と呼ばれるのは、仏陀たちに随伴する飛び回る天上の存在です。これらの2つの例は、雲に乗るアプサラスや楽器を演奏するアプサラスが描かれており、かつて京都の浄瑠璃寺(じょうるりじ)という浄土宗の寺院にあった、高さ約80フィートの阿弥陀如来像の曼荼羅(まんだら)を飾っていた12または14のグループの一部と考えられています。これらの円盤と飛ぶような布の飾りは後に付け加えられたものですが、アプサラス自体は、高浮き彫りの日本の檜(ひのき)材に金箔を施して彫られたもので、製作時期は12世紀の転換期で、阿弥陀如来像が設置された時期です。これらのアプサラスは、元々政治家の小泉作太郎(1872–1937)の所有であり、その後長らく別々の場所に保管されていましたが、1987年と1992年に別々に入手された後、バーク夫人によって再び一緒にまとめられました。

【飛天像 flying Apsaras (Hiten)】平安時代‐浄瑠璃寺
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画像出所:メトロポリタン美術館

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