「バロック・ロココ美術」

「バロック・ロココ美術」

バロック美術は、17世紀から18世紀初頭にかけてヨーロッパで隆盛した芸術様式です。一方、ロココ美術はバロックの後期に現れ、18世紀中頃から18世紀末まで続きました。これらの様式は、ルネサンス期の厳格な形式に対する反応として生まれ、華麗さや豪奢さを追求しました。

  1. バロック美術:
  • バロック美術は、感情的で劇的な表現や豪華な装飾、力強い動きやエネルギーに特徴があります。光と影の効果を巧みに使い、劇的な対比や奥行きを表現しました。
  • 宗教的なテーマが中心であり、キリスト教の教義や聖書の物語を描いた作品が多く制作されました。天井画や大規模な教会の内装装飾が重要な役割を果たしました。
  • 代表的なバロック美術家には、カラヴァッジョ、レンブラント、ベロニーズ、ルーベンスなどがいます。
  1. ロココ美術:
  • ロココ美術は、バロック美術の後期に発展し、より優雅で繊細な特徴を持ちます。ロココはフランス起源の様式であり、宮廷や上流階級の社交場で主に発展しました。
  • 華やかな色彩、曲線的な形態、自然のモチーフや田園風景の描写が特徴です。室内装飾や家具、衣装などの細部にまで美的な装飾が施されました。
  • ロココ美術は、愛や恋愛、優雅な生活、上流社会の風俗など、軽やかで快活なテーマを描いた作品が多く制作されました。
  • 代表的なロココ美術家には、フランソワ・ブーシェ、ジャン=アントワーヌ・ワトー、ジャン=エティエンヌ・リオタールなどがいます。

バロック美術とロココ美術は、装飾的な要素や感情の表現においては類似点がありますが、ロココ美術はより繊細で女性的な要素が強く、より優雅な雰囲気を持っています。

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